先輩、大好きです。
先に沈黙を破ったのは、裕翔先輩だった。
「やっぱさ、変だと思わねぇ?
こんな関係。
…今まで、色々ゴメンな?」
あぁ、きっと。
私は振られてしまうのだろう。
「いえいえ。
私が好きでしてたんですから。」
そう言うと、悩んでいた様子の先輩が、キュッと顔を引き締めた。
バッとこっちを向いた。
「お前と会えんなるの寂しいし、。
…付き合おや。」
え?
「…先輩、違うでしょう?
先輩は、ただ優奈先輩が居なくなって寂しいだけです。
そして、私に対する愛情は、ペットと同じようなものです。
だから、裕翔先輩とは「いいや、違う!」
裕翔先輩がこんなにも冷静じゃなくなってるのは初めてだ。
「俺は由奈がいい。
由奈が、最近俺の前で笑わんのが辛くてたまらない。
久しぶりに見た笑顔は、俺に向けた笑顔じゃなかった。
…由奈、ほんとにお願い。
…俺と、付き合ってください。」
急に土下座をする先輩。