3年後、あの約束の続き
「ちょっ・・・やめ…」

「るわけないでしょ」


抵抗するけれど‐章の力が強い。

ボタンを外され、ジャケットの襟元を掴まれる。


そして一気に、ジャケットを脱がされる。



「ほら、ね」


脱がされたジャケットの下、半袖シャツの袖口から、大きな火傷の痕が見える。



「いいかい?俺にはずっと探している子がいる。
その子には、右の首筋にホクロがある」

章は‐ゆっくりと私の首筋に触れる。
ホクロがある場所を、ゆっくりとなぞる。


「火事にあって、右の二の腕と、左の肩にも火傷を負っていたはずだ」


次は私のシャツの襟元をつかむ。


そして‐ボタンに手をかけようとする。




「やめて!!!」




思わず章を突き飛ばす。



でも・・・ふと気づいた。



何で章が、知っている?
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