3年後、あの約束の続き
ドアを開けると‐東京の夜景が広がっている。
少し広目の1LDK。
リビング一面に、夜景が広がる。
「いいとこ住んでるね」
そう言うと、章は何でもない感じで答える。
「一応、本社に籍があるから・・・給料ベースはノルウェーだからね。
そもそもの物価が違う。
ここの家賃は、向こうに住んでた家賃と似たような値段だよ」
ふっと思い出した。
「ペットボトルの水が300円だっけ?」
「うん、そう」
そう言って私を見つめる。
「君が居るなら、夜景が見えるところがいいかなって思って。まさかこんな豪華なとこ用意されてるとは思ってなかったけど」
そう言って笑った。
「ねぇ、いつから気付いてたの?」
そう言うと「なんで最初から気付かないと思った?」と返ってくる。
「俺はどんなになってもわかるよ。君が100キロ太ってもわかる」
そう言って、苦笑いした。