3年後、あの約束の続き
それでも・・・『権利者の息子』であったから強い態度には出れない。

その一族にかかれば、一瞬で店は潰れるのだ。


でもある日、あの人はついに警察に捕まってしまう。

さすがに刃物を持って追っかけ回す姿を野放しにできる程、警察は甘くなかった。当然だけれど。


「さすがにあの一族もここまでくるとまずいと思ったんでしょう。
あの人を精神病院に入れた」

元々、狂っていた人ではあったらしい。
大学に入学して、問題を起こしては休学や退学を繰り返していたと言うことも聞いた。

いつも多額のお金で解決していたらしい。

私達にもその一族の弁護士が来たが、『これから危害がなければそれでいい』という家族全員の判断で、お金は受け取らなかった。


平和な日々が、訪れた。


『一瞬だけ』
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