3年後、あの約束の続き
そして、私達が帰国したのは高3の9月。

「日本でこれから生活していくには、『出身高校』は聞かれるし、履歴書にも書くでしょ?
だからどうしても、日本の高校を卒業するが必要だった」
履歴だけ見ると『インター卒』ではないので『ずっと海外に居た』と思われることの回避にもなる。

帰国子女枠にもならない年数だし、そこまで語学力は追い付いていなのだから。
・・・まぁ他の理由もあるのだが。


なるほど、と章は呟く。
「『ブラジルに居て、帰国してからは女子大の付属』と言えば、みんな勝手に想像するね」

「ま、そういうこと」

そして私達家族は1年半後に帰国して、日本での生活をスタートさせた。

大学ではポルトガル語も学び直した。
頑張って覚えたのを、忘れるのは惜しかったからだ。
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