3年後、あの約束の続き
数口食べると、シャツのことをどう言おうか迷って、着ているシャツを摘まんだ。

「あ、ごめんね。さすがにシャツ俺のだけど着せたから・・・」
さすがに目のやり場に困る、と言った。

「いや、ごめん。ありがとう」

「さすがに着せ方が・・・わからなくて・・・女性モノは・・・」

その言葉に、思わずプっと吹き出してしまった。

「はははは」

「いや、そんなに笑わなくても・・・」

「何?そんな機会無かったの?」

「あるわけないだろ。俺向こうからしたら地味な東洋人だよ?
 仕事では喋れても、君以外とは全然喋れないからね」

章は顔を赤らめながら、食べるのを続けた。


正直、彼がこのまま日本で暮らしていたらさそがしモテていただろうに・・・と思う。
いいのか悪いのか、どちらだろうか。




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