3年後、あの約束の続き
食べ終わると、またウトウトと眠気が襲ってきた。

章は片付けようとして立ち上がったけれど、また私の隣に座った。
「眠たい?」という言葉に頷いて、章に寄りかかって抱きつく。

章の心臓の音が、私にも響いてくる。
安心する。


「すいません。ちょっと・・・」
章がたじろいでいる。

「・・・何?」


「・・・自分が何してるか、わかってる?」

「そっちも同じことしてたじゃない」

「や、そうだけど・・・」
えーと・・・と言いながら、少し困っている。


「章と居ると、安心する」
そう言うと、章ははぁとため息をついた。


「何かそれは、複雑だけど・・・」

「複雑って・・・」

「や・・・あの・・・」


言いたい事は、わかる。
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