3年後、あの約束の続き
そして、早くもこの前のゴールデンウィークの写真も飾られてあった。

「あ・・・そういうことか」
その写真を見ながら、ぼそっと章が呟いた。


ゴールデンウィークはそう。
翔太と、翔太の友達を連れて行ったディズニーだ。

有名なお城の前で撮った、翔太・翔太の友達・私のスリーショット。

「いつも翔太の友達と3人で遊びに行くの」

なるほど、と言わんばかりに章は小さく頷いている。


「色々とね、おねぇちゃんが連れてってくれてるの。私達だと体力が無くてね」
お母さんはそう言って苦笑いしている。

それもそうだ。お母さんはもう翔太の母世代どころか祖母世代に近い年齢なのだ・・・。
悲しい事実ではある。


するとカタン、と何か音が鳴った。

「お待たせ、一部だけど持ってきたよ」

テーブルの上に、お父さんがアルバムを沢山並べていた。
ブラジルに居た頃‐約10年前からの、私達の記録だ。
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