3年後、あの約束の続き
「あの、いつそんな話になったっけ?」
そんな話をした記憶がない。

「普通に考えて結婚すんなら一緒に暮らすでしょ?」

「そもそも結婚も……てストップストップ!!」


章がなに食わぬ顔で下着の入っている引き出しを開けていた。

「あぁごめん、仕事に要りそうな服だけとりあえず詰めて」

「いやだから…」

「じゃあ俺がここで暮らそうか?」

「それは無理っ!」

「ならさっさと詰めて。パーキング30分越える前に出るよ」
そう言って章はどっしりとベッドに座った。


どうやら私が詰めない限り、章は動く気は無さそうだ・・・。
章はじーっと洋服を詰めている私を見ている。


仕方ないので、とりあえず3日分の洋服を詰めに取りかかった。
どうしてこうなった・・・。
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