3年後、あの約束の続き
スーツケースがパンパンになるぐらい、洋服を詰め込んだ。
すると章は、それをひょいと抱えて
「じゃ、あと必要なもんだけ持って」
そう言って玄関に行って靴を履きはじめた。
何がいるっけ・・・?
とりあえず仕事に使っているかばん一色と、化粧道具や身だしなみ用品をボストンに押し込んだ。
「じゃ行こうか。そろそろ30分になるし」
章はさっきのボストンも奪って、部屋を出た。
鍵をかけている私を置いて、章はスタスタと歩いていく。
もう1度言わせていただきたい言葉。
「わがままで強引・・・」
ぼそっと呟いたが、章には届いていないようだ。
「ほら、行くよ」
エレベーター前で待っている章に追い付くと、章は私の肩を抱いた。
もう1度、章にわかるように呟く。
「わがままで強引・・・」
すると章は‐一瞬嫌な顔をした、かと思いきや・・・人差し指をぐっと私の唇に押し付ける。
「これ以上言うと口で塞ぐよ?いいの?」
睨み付けるような、鋭い目。
不覚ながら一瞬ドキっとなる。
でも我に返って「絶対嫌!」と言いながら私は手を払いのける。
やっぱり欧米人・・・その言葉もぐっと呑み込んだ。
すると章は、それをひょいと抱えて
「じゃ、あと必要なもんだけ持って」
そう言って玄関に行って靴を履きはじめた。
何がいるっけ・・・?
とりあえず仕事に使っているかばん一色と、化粧道具や身だしなみ用品をボストンに押し込んだ。
「じゃ行こうか。そろそろ30分になるし」
章はさっきのボストンも奪って、部屋を出た。
鍵をかけている私を置いて、章はスタスタと歩いていく。
もう1度言わせていただきたい言葉。
「わがままで強引・・・」
ぼそっと呟いたが、章には届いていないようだ。
「ほら、行くよ」
エレベーター前で待っている章に追い付くと、章は私の肩を抱いた。
もう1度、章にわかるように呟く。
「わがままで強引・・・」
すると章は‐一瞬嫌な顔をした、かと思いきや・・・人差し指をぐっと私の唇に押し付ける。
「これ以上言うと口で塞ぐよ?いいの?」
睨み付けるような、鋭い目。
不覚ながら一瞬ドキっとなる。
でも我に返って「絶対嫌!」と言いながら私は手を払いのける。
やっぱり欧米人・・・その言葉もぐっと呑み込んだ。