3年後、あの約束の続き




「…………ちゃん?えみちゃん !?」



誰かが私の肩をゆすり、私は目覚めた。

がばっと起き上がった視線の先に、女の人が居る。
ほっそりとした、ボブカットの美人。芸能人だと言われても納得する。



「えみちゃん!?えみちゃんよね!?」

女の人は再び、私の肩を掴んでゆする。


この声は・・・まさか。

‐聞き覚えがある。




「早苗お姉ちゃん・・・?」


ぶんぶん頭を縦に降ったかと思えば、私は思いっきり抱きしめられる。


「探したんだから・・・本当に・・・会いたかった・・・」


早苗お姉ちゃんは‐声を上げて泣き始めた。
私もつられて涙が止まらなくなる。


確かに早苗お姉ちゃんだ。

大好きだった、早苗お姉ちゃんだ。
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