3年後、あの約束の続き
そして早苗お姉ちゃんが静かに話し始める。
「ごめんね、ロンドンからなかなか帰れなくてね・・・ようやく一昨日帰ってこれたところなの」

「姉ちゃん、ホントに働きすぎだって」

「でも私の目標『35歳から第二の人生』だから!それまでは頑張るよ!!」

親指を立ててGood!のポーズをしているが・・・章は少し呆れているみたいだ。
きっと私が想像つかないぐらい働いているんだろう・・・。


「で、そう。章から全部聞いたよ・・・辛かったね。何も力になれなくて、ごめんね」
早苗お姉ちゃんはぐしゃぐしゃと私の頭をなで回す。

「こっちこそごめんね。早苗お姉ちゃんのこと忘れた日は1日も無いんだけど…」

「うん、私も。絶対再会する!って信じてたの。だから会うことができた」
そう言ってにっこり笑う早苗お姉ちゃんは‐すごくキレイだ。
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