3年後、あの約束の続き
早苗お姉ちゃんも章に似て整った顔立ちだけど、それを鼻にかけない自然体な笑顔。
テレビでよく見る「自然体で美人」をウリにしてる芸能人より、何倍もキレイ。


「私も何でも協力するからね!あの頃とは大分違うしね。
だから・・・何があったか話して貰えないかな?さっき、何があったの?」


さっき・・・そうだ・・・


「『あの人』が居た・・・私を殺そうとした犯人が」


章が「Stop!」と言って頭を抱える。
「ホントに待って、田野畑さんに近づいていた男の人って…」

私はコクりと頷く。

「間違いない『あの人』だ」


「どう言うこと?」
早苗お姉ちゃんは私と章を交互に見ている。


「姉ちゃんあのね、俺らの後輩の女の子に、その犯人が近づいているみたいなんだ」

「何で?どうやって?」

「恐らくだけど、俺らが写ってる写真が記事になったんだよ。
それに俺も、えみも後輩の子も写っていた。それを見て、偶然出会った後輩の子に近付いたらしいんだ」
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