3年後、あの約束の続き
「・・・すっごく失礼だけど、どんな仕事してるの?」

正直無知すぎて、聞くのも恥ずかしい気はする。
そんな思いをよそに、早苗お姉ちゃんはあっけらかんと答える。

「そうだねぇ、ざっくり言うと投資の手助け?
企業の人たち相手に『ここの企業買いましょう!』とか『ここの株買うのオススメですよ』って案内する感じかなぁ?」

ダダダとキーボードを高速でタイピングしながら答えている。


「ま、しんどいけどさ。やりがいはあるよ。やっぱりお客様が笑顔になれば最高じゃん?
ま、私のお客様はそれがお金なんだけどさぁ。皮肉だねぇー」


クスクス笑いながらも、高速でタイピングする手は止まらない。



「ねぇ何でさあ、この業界で働こうって思ったの?」

お金は桁外れに稼げるだろうけれど。
早苗お姉ちゃんなら、そこまで働かなくてもやっていけそうな気はする。
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