3年後、あの約束の続き
面食らっている私を尻目に、志木さんはクスクス笑っている。


「渡辺さん、瀬崎をこれからもよろしくね。俺が言えたもんじゃないけど」

「いえそんな。私は早苗お姉ちゃんにこんな友達が居て頼もしいです」

そう言うと照れくさそうに笑った。


「志木君出るよー。何話してたのー?」
ジャケットを着ながら、早苗お姉ちゃんはこっちに来ている。


「瀬崎に俺みたいな友達がいて頼もしいんだとさ、渡辺さんは」

「はいはいお世辞お世辞。じゃえみちゃん行ってくるね。先に寝ててね。行ってきます」

軽~く志木さんをあしらって、2人は一緒に出ていった。


まぁでも、2人のやり取りを見ているとお似合いのような気がするので面白い。
ドアが閉まった後も、少し思い出して笑ってしまった。
< 206 / 289 >

この作品をシェア

pagetop