3年後、あの約束の続き
振り回されないように
次の日から、私は章と一緒に仕事をすることになる。
5月にある、いわゆる『見本市』
数々の企業が参加する、大規模なホールで行われる展示会だ。
「『ライフスタイルショー』か。行ったことないけどどんな感じ?」
章が資料を見ながら、隣にいる私に話しかける。
「営業さんが命かけてますよ。新規の取引先作るために。初日は人に埋もれます」
「じゃあ頑張らないとね」
そう言う彼に、資料を渡した。
「去年のデータです。ショーに出したその後の受注数をまとめました。あくまで去年のデータですが」
章は口角を少しだけ上げて「助かる」と言って資料を見始める。
「商品を置いた位置に、質問された内容を細かく・・・いつも1人で作ってるの?この資料」
「当たり前でしょう。本社が売りたいものと日本で売れるものは違うんですよ」
パソコンを見ながら、目も会わさずにそう答えた。
5月にある、いわゆる『見本市』
数々の企業が参加する、大規模なホールで行われる展示会だ。
「『ライフスタイルショー』か。行ったことないけどどんな感じ?」
章が資料を見ながら、隣にいる私に話しかける。
「営業さんが命かけてますよ。新規の取引先作るために。初日は人に埋もれます」
「じゃあ頑張らないとね」
そう言う彼に、資料を渡した。
「去年のデータです。ショーに出したその後の受注数をまとめました。あくまで去年のデータですが」
章は口角を少しだけ上げて「助かる」と言って資料を見始める。
「商品を置いた位置に、質問された内容を細かく・・・いつも1人で作ってるの?この資料」
「当たり前でしょう。本社が売りたいものと日本で売れるものは違うんですよ」
パソコンを見ながら、目も会わさずにそう答えた。