3年後、あの約束の続き
朝イチで警備室で、スガさんや警備の人たちと面談をしてきた。
幸いなのか、ネットに顔が出ている人なので(さすが2世候補・・・)それらしき人が来たら、マークしておくと約束してくれた。
うちの店舗エリアの見回りも、しばらく増やしてくれるそうだ。

原田さんはうんうんうなずいた。

「それは頼もしい。それで何でイメチェン?」

「んーとですね、これは昔慕っていた姉みたいな人に再開して『私に』ってくれた服なんですよ」

「ほう、なるほど。その人まなちゃんのことよくわかってるねぇ」

原田さんはもう1度うなずくと、にやりと笑った。
「似合ってるよ。凄く似合ってる」


なんだかそう言われて悪い気はしない。


私は少しだけ照れながら、「ありがとうございます」と頭を下げた。
< 210 / 289 >

この作品をシェア

pagetop