3年後、あの約束の続き
そのまま私達は週末に入り、週末は警察署からの呼び出しで丸々潰れてしまった。
初めて知ったが、事情聴取には弁護士も同伴できるそうで。
大体の説明は志木さんがしてくれたので、非常に助かった。さすがに1人で全てを話すのはしんどい。


相変わらず早苗お姉ちゃんは毎日深夜まで働いていて、章はずっとこの部屋に泊まっている。
(元々章は、時折泊まりにきていたらしい)

何となく、現実味のない日々が続いている。
まぁこの早苗お姉ちゃんの部屋自体が現実味がないから、余計そう思うのだけれど。


そして月曜日、ついに私達に出社命令がきた。
『重要な話がある』という清水部長の余計な一言もついて。

いつも通り別々に出社しようとしたが・・・「さすがに不安だ」という章の言葉で、一緒に出社することになった。
あまり気分は乗らなかったけれど『山手線で偶然出会った』体を装えばいいと押しきられてしまった。

仕方なしに私は章と一緒に家を出て、会社‐念のためだが本社の方 へと向かった。
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