3年後、あの約束の続き
「はいみんなおはようー。瀬崎君、渡辺さん、大変だったね」
清水部長が空気を読まずにのほほんと登場する。
一瞬、田野畑さんを見て固まっていたが‐視線を反らし見て見ぬフリをした。突っ込むべきか。

「んと、瀬崎君と渡辺さん。復帰して早々だが、君たちに会いにきている人がいるんだ」
私を見ずに、清水部長は章を見て言った。


私達に会いたい人・・・?

全く心当たりが無い。
思わず章を見ると、章も首を横に振った。


誰ですか?そう聞くより前に「Akira!」と誰かが章を呼んだ。
声をする方向に振り向くと、中年の白人男性が立っている。

「Erik!」
章が素早く呼び掛け、その人物に近づいた。

どうやら仲が良いらしく、2人が笑いながらノルウェー語(恐らく)で会話している。
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