3年後、あの約束の続き
ようやく章からメッセージがきた。
『下に居る。出てこれる?』
私は『すぐ行く』とだけ返信して、急いでマンションのエントランスまで駆けていった。
エントランスに到着すると、前のパーキングで章が立っているのが見えた。
私は章に近づいて「おまたせ」と声をかける。
「こちらこそ…って、えっ?!」
章はまじまじと私を見つめている。
「どうしたの、それ?!」
「いいでしょ、10年ぶりぐらい」
私は‐髪を切った。
ばっさりと短く。ショートボブに。
「久しぶりに切ったよ、やっぱり気分変わるね」
章は少し微笑んで「似合ってるよ」と呟いた後、はぁと大きなため息をついた。
晴れやかな私の表情で、何を言いたいのかわかったらしい。
「乗って、最後の夜だよ」
そう言って車の助手席のドアを開けた。
私達は、最後の夜を迎える。
2人が日本で過ごす、最後の夜を。
『下に居る。出てこれる?』
私は『すぐ行く』とだけ返信して、急いでマンションのエントランスまで駆けていった。
エントランスに到着すると、前のパーキングで章が立っているのが見えた。
私は章に近づいて「おまたせ」と声をかける。
「こちらこそ…って、えっ?!」
章はまじまじと私を見つめている。
「どうしたの、それ?!」
「いいでしょ、10年ぶりぐらい」
私は‐髪を切った。
ばっさりと短く。ショートボブに。
「久しぶりに切ったよ、やっぱり気分変わるね」
章は少し微笑んで「似合ってるよ」と呟いた後、はぁと大きなため息をついた。
晴れやかな私の表情で、何を言いたいのかわかったらしい。
「乗って、最後の夜だよ」
そう言って車の助手席のドアを開けた。
私達は、最後の夜を迎える。
2人が日本で過ごす、最後の夜を。