3年後、あの約束の続き
車はひたすら北へと向かっている。
きっと目的は‐そうなんだろう。
夜の高速道路は、車が少ない。
車内は無言のまま、私達はひたすら北を目指して車を走らせる。
日付が変わる頃、ようやく高速道路を降りた。ここからは下道。
二車線の、畑が並ぶ国道の先は山道だ。
私達は何度も、この景色を見てきた。
そこの山を越えれば、見えてくる。
10年ぶりに、目にする景色。
そう、『あの町』
私は10年ぶりに『あの町』に帰ってきたのだ。
10年ぶりに目にする景色は、あの頃とさほど変わりないように思う。
ただ、記憶にある建物は少し古くなっていて、離れていた年月を思わせる。
あの木も記憶にあるよりも随分大きくなっているし、あの家もそこまで蔦が目立っていなかったはずだ。
私と同じように、この町も10年の時が流れているんだ。
そんな当たり前のことを、思ったりしていた。
車は見慣れた道を進んでいる。
『もしかして』そんな思いが頭をよぎる。
確かにこの道はそうだ。そう思うと少し体が震える。
やっぱりそうだ。
確信に変わって、私は思わず顔を伏せてしまう。
少し、怖い。
きっと目的は‐そうなんだろう。
夜の高速道路は、車が少ない。
車内は無言のまま、私達はひたすら北を目指して車を走らせる。
日付が変わる頃、ようやく高速道路を降りた。ここからは下道。
二車線の、畑が並ぶ国道の先は山道だ。
私達は何度も、この景色を見てきた。
そこの山を越えれば、見えてくる。
10年ぶりに、目にする景色。
そう、『あの町』
私は10年ぶりに『あの町』に帰ってきたのだ。
10年ぶりに目にする景色は、あの頃とさほど変わりないように思う。
ただ、記憶にある建物は少し古くなっていて、離れていた年月を思わせる。
あの木も記憶にあるよりも随分大きくなっているし、あの家もそこまで蔦が目立っていなかったはずだ。
私と同じように、この町も10年の時が流れているんだ。
そんな当たり前のことを、思ったりしていた。
車は見慣れた道を進んでいる。
『もしかして』そんな思いが頭をよぎる。
確かにこの道はそうだ。そう思うと少し体が震える。
やっぱりそうだ。
確信に変わって、私は思わず顔を伏せてしまう。
少し、怖い。