3年後、あの約束の続き
そしてゆっくりと章は私を抱き寄せた。
「いつ渡るの?ポルトガルには」
「多分再来月になると思う。裁判だけは見届けて行くよ」
「一生あいつは刑務所から出さなくていいのに」
「多分懲役5年以上は確定だと思うって。それに一生檻付の病院から出さないって約束してくれた」
章はしばらく黙った後、抱き寄せた手をほどく。
「お父さんと伯母さんが帰国したら、またここで暮らす予定だよ。
またこっそりと来よう。2人で」
私は「うん」と言って頷いた。
章はそっと私の頬に触れて‐ゆっくりと顔を近付け、唇にキスをする。
「また3年後、迎えに行くよ」
もう1度‐私達は約束した。
「うん、待ってるよ」
もう1度、指切りをした。
あの時と同じように。
「今度こそ、約束な」
「絶対ね」
そして私達は笑いあった。
あの日と同じように。
「いつ渡るの?ポルトガルには」
「多分再来月になると思う。裁判だけは見届けて行くよ」
「一生あいつは刑務所から出さなくていいのに」
「多分懲役5年以上は確定だと思うって。それに一生檻付の病院から出さないって約束してくれた」
章はしばらく黙った後、抱き寄せた手をほどく。
「お父さんと伯母さんが帰国したら、またここで暮らす予定だよ。
またこっそりと来よう。2人で」
私は「うん」と言って頷いた。
章はそっと私の頬に触れて‐ゆっくりと顔を近付け、唇にキスをする。
「また3年後、迎えに行くよ」
もう1度‐私達は約束した。
「うん、待ってるよ」
もう1度、指切りをした。
あの時と同じように。
「今度こそ、約束な」
「絶対ね」
そして私達は笑いあった。
あの日と同じように。