3年後、あの約束の続き
いよいよ夜明けが近付いてきた。
再び別れの時間がやってくる。
私達は家を後にして、あのバス停まで歩いていく。
2人が別れた、あの寂れたバス停まで。
歩きながらも、沢山の話をした。
「ポルトガルからノルウェーって直行便あるんだっけ?」
「あるけど、ヨーロッパはLCCが発達してるから、多分ドイツとかストックホルムで会うのがいいと思うよ」
「じゃぁドイツ行ったら本場のウインナーが食べたい」
なるべく私達は、未来の話をする。
一緒に居る未来を信じたいから。
章が乗るのは、大きなバスターミナルへ向かうバス。
そこから空港への直通バスに乗る。
私は1本後の、反対方向。鉄道の駅へ向かうバス。
また私が章を見送ることになった。
バス停に到着し、並んでベンチに腰かけると、何となくお互いに黙ってしまう。
空を見ると、朝焼けで真っ赤に染まっていた。
「あの時も言ったなぁ。時間が止まればいいのにって」
章のその言葉に、「うん」と呟くのが精一杯。
‐今度は泣かない。私達には未来がある。
何度もそう自分に言い聞かせた。
再び別れの時間がやってくる。
私達は家を後にして、あのバス停まで歩いていく。
2人が別れた、あの寂れたバス停まで。
歩きながらも、沢山の話をした。
「ポルトガルからノルウェーって直行便あるんだっけ?」
「あるけど、ヨーロッパはLCCが発達してるから、多分ドイツとかストックホルムで会うのがいいと思うよ」
「じゃぁドイツ行ったら本場のウインナーが食べたい」
なるべく私達は、未来の話をする。
一緒に居る未来を信じたいから。
章が乗るのは、大きなバスターミナルへ向かうバス。
そこから空港への直通バスに乗る。
私は1本後の、反対方向。鉄道の駅へ向かうバス。
また私が章を見送ることになった。
バス停に到着し、並んでベンチに腰かけると、何となくお互いに黙ってしまう。
空を見ると、朝焼けで真っ赤に染まっていた。
「あの時も言ったなぁ。時間が止まればいいのにって」
章のその言葉に、「うん」と呟くのが精一杯。
‐今度は泣かない。私達には未来がある。
何度もそう自分に言い聞かせた。