3年後、あの約束の続き
そしてバスはやってくる。
今度こそ、本当にお別れだ。
「毎日連絡するよ。今はラインがあって良かった。英語じゃなくていいしね」
「そうだね」
「トランジットの間に連絡するよ。多分深夜になっちゃうけど」
「すごい長旅だけど、頑張ってね」
「ノルウェー着いたら早速エリックにいじめられるよ。憂鬱だ」
章がはぁ、とため息をはくと同時に、バスが目の前で停車する。
章は立ち上がると‐また私の唇にキスをした。
「年末は2人で過ごそう。じゃぁね」
そして章はバスに乗り込み、行ってしまった。
1人になったバス停。
余韻に浸る間もなく、すぐに反対方面のバスが到着した。
ICカードをタッチして、バスに乗る。
乗客は私1人だけ。
座席に腰かけるとバスは発進し、どんどんと『あの町』から離れていく。
目の前の電光掲示板から、昨日のニュースが流れている。
『村田幹事長が明日午後から会見。同じく野党議員の弟が自殺しているのが発見された問題で、自ら幹事長を辞職す…………………』
途中で文字が読めなくなる。
我慢していたけれど、涙がボロボロ溢れて止まらない。
(大丈夫、きっと大丈夫)
私達はきっと大丈夫。
離れていても、やっていける。
きっと、大丈夫。
今度こそ、本当にお別れだ。
「毎日連絡するよ。今はラインがあって良かった。英語じゃなくていいしね」
「そうだね」
「トランジットの間に連絡するよ。多分深夜になっちゃうけど」
「すごい長旅だけど、頑張ってね」
「ノルウェー着いたら早速エリックにいじめられるよ。憂鬱だ」
章がはぁ、とため息をはくと同時に、バスが目の前で停車する。
章は立ち上がると‐また私の唇にキスをした。
「年末は2人で過ごそう。じゃぁね」
そして章はバスに乗り込み、行ってしまった。
1人になったバス停。
余韻に浸る間もなく、すぐに反対方面のバスが到着した。
ICカードをタッチして、バスに乗る。
乗客は私1人だけ。
座席に腰かけるとバスは発進し、どんどんと『あの町』から離れていく。
目の前の電光掲示板から、昨日のニュースが流れている。
『村田幹事長が明日午後から会見。同じく野党議員の弟が自殺しているのが発見された問題で、自ら幹事長を辞職す…………………』
途中で文字が読めなくなる。
我慢していたけれど、涙がボロボロ溢れて止まらない。
(大丈夫、きっと大丈夫)
私達はきっと大丈夫。
離れていても、やっていける。
きっと、大丈夫。