3年後、あの約束の続き
会社を出てバス停への道を歩いていく。
もうこの見慣れた風景とも、今日でお別れだ。
丁度バス停が見えた頃、バスが入ってくるところが見えた。
私はあわててバスに駆け寄って、駆け込み乗車。乗り込むとすぐにバスは発車する。
すぐそこが空席だったので、座ってぼんやりと車窓を眺めていた。
石畳の道路や、行き交う路面電車・・・この美しくて暖かい街が、私は大好きになった。
色々な場所へも行った。
ユーラシア大陸最西端のロカ岬、世界遺産にも登録されているポルトの歴史地区。
ポルトガルだけではない。
ヨーロッパの色々な国に、足を運んだ。
スペイン、ドイツ、イタリア、デンマーク・・・それにノルウェー。
ふとタブレットを見ると、メッセージが届いていた。
『今から寝るよ、おやすみ。迎えに行くから』
今から2時間ぐらい前にきていた。そろそろ向こうは夜明けが近いのだろうか。
私はカバンの中から、鍵を取り出す。
先月に送られてきた鍵。
『前のようないい場所じゃないけど、それでも2人で暮らすには十分』
同封されていた手紙には、そう綴られてあった。
もうこの見慣れた風景とも、今日でお別れだ。
丁度バス停が見えた頃、バスが入ってくるところが見えた。
私はあわててバスに駆け寄って、駆け込み乗車。乗り込むとすぐにバスは発車する。
すぐそこが空席だったので、座ってぼんやりと車窓を眺めていた。
石畳の道路や、行き交う路面電車・・・この美しくて暖かい街が、私は大好きになった。
色々な場所へも行った。
ユーラシア大陸最西端のロカ岬、世界遺産にも登録されているポルトの歴史地区。
ポルトガルだけではない。
ヨーロッパの色々な国に、足を運んだ。
スペイン、ドイツ、イタリア、デンマーク・・・それにノルウェー。
ふとタブレットを見ると、メッセージが届いていた。
『今から寝るよ、おやすみ。迎えに行くから』
今から2時間ぐらい前にきていた。そろそろ向こうは夜明けが近いのだろうか。
私はカバンの中から、鍵を取り出す。
先月に送られてきた鍵。
『前のようないい場所じゃないけど、それでも2人で暮らすには十分』
同封されていた手紙には、そう綴られてあった。