３年後、あの約束の続き
結局きっちりと４時間遅れで飛行機は出発した。
日本に向かう機内では興奮して寝れず、なんてことは無く爆睡していた。
さすがに疲れが溜っていたらしい。
そういえば２日間ぐらい、準備やお別れ会やらであまり寝ていなかった気がする。
目覚めてモニターの飛行状況を見ると、もう中国の上空を飛んでいた。

さすがにずっと寝ていると時差ボケが激しくなりそうなので、映画を見ることに。
それでも映画を２本見終わる前に、『まもなく着陸態勢に入ります』というアナウンスが流れた。
時間は23時になっていない。頑張れば終電に間に合いそうだ。

そして飛行機は着陸態勢に入り、無事に羽田に到着した。
時間は23時10分を少し回った頃。急げば確実に間に合う。
飛行機が停止すると一目散に席を立ち、手荷物を準備する。
そして人の流れに乗って、飛行機から外に出る。


外の空気は−懐かしい、日本の空気。
少し湿気を含んだ空気がまとわりつく。


３年ぶりに帰ってきた日本。
湿気は確かにうっとおしいが、もはやそれすらも安心するぐらいだ。
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