3年後、あの約束の続き
そして品川駅近くにある日本料理の店に入る。
章が予約していたそう。
ビルの高層階にある、上品でお高そうな個室。

私は天ぷら蕎麦を頼み、2人はうな重と蕎麦のセットを頼んでいる。
料理が運ばれてくるまでビールで乾杯して喋る。
蕎麦はガブリエウの好物らしい。


2人は英語で会話するが、私はたまに着いていけなくなる。
すると章が日本語でフォローを入れてくれる。
私が英語でうまくガブリエウに話せない時は、ポルトガル語を交えて話をする。

一応この会社は外資なので、英語は公用語であり必須だ。
私も決して『全く喋れない』と言うわけではない。ずっと英会話スクールにも通っていた。
(なのでポルトガル語の習得は早かった)

それでもペラペラと流暢に喋る2人には敵わない。
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