3年後、あの約束の続き
「じゃあ渡辺さん、一緒に行きましょうか。場所どこですか?」
「・・・渋谷の方です。途中まで一緒に山手せ…」
「新木場からメトロの方が早いからメトロ使いなさいよ」
また原田さんが余計な一言を言う。
「じゃ、新木場乗り換えですね。新木場初めてなんで着いていきますね」
章はにっこりと笑って私の肩を叩く。
(誰か・・・逃げ場をくれ・・・)
原田さんはどうしても章と私の2人きりにしたいらしい。
‐ここで愛が芽生えたら、とか思っているんだろうか。
良い意味で残念ながら、私はずっと前から章が好きなのである。
章も私のことが好きだった。今は知らないけれど。
原田さんが聞くと、きっと喜ぶんだろう。
ただ悪い意味でも、残念なのだ。
私は・・・誰とも付き合えない。
彼が『過去のことは関係無い』状態で私を好きになってくれたとしても・・・
私は恋人にはなれない。
‐捨てたはずの『過去』が、身体にまとわりついているから、だ。
これ以上章を好きになる前に、離れる術はないだろうか。
そんなことばかり、考えている。
「・・・渋谷の方です。途中まで一緒に山手せ…」
「新木場からメトロの方が早いからメトロ使いなさいよ」
また原田さんが余計な一言を言う。
「じゃ、新木場乗り換えですね。新木場初めてなんで着いていきますね」
章はにっこりと笑って私の肩を叩く。
(誰か・・・逃げ場をくれ・・・)
原田さんはどうしても章と私の2人きりにしたいらしい。
‐ここで愛が芽生えたら、とか思っているんだろうか。
良い意味で残念ながら、私はずっと前から章が好きなのである。
章も私のことが好きだった。今は知らないけれど。
原田さんが聞くと、きっと喜ぶんだろう。
ただ悪い意味でも、残念なのだ。
私は・・・誰とも付き合えない。
彼が『過去のことは関係無い』状態で私を好きになってくれたとしても・・・
私は恋人にはなれない。
‐捨てたはずの『過去』が、身体にまとわりついているから、だ。
これ以上章を好きになる前に、離れる術はないだろうか。
そんなことばかり、考えている。