３年後、あの約束の続き
何となくギクシャクするが大きな事件は起きず、翌日の夕方にある搬入を迎える。

私と橋本が一緒に向かい、章が出先から直行することになった。


昨日の空気を引きずったままだからだろうか、橋本との空気は少し重い。
また原田さんが余計なことを言ったのではないかと疑っているが、どうなんだろう。

無事にショッピングセンターについたところで、章から「今からバスに乗る」と連絡があった。
「先に行こうか」と橋本が言うので、２人で先に、篠塚家具へと向かった。


篠塚家具前の特設広場は、既に搬入が始まっている。
指示を出している大槻さんを発見したので、「大槻さん」と手を降って近付いた。

「搬入は順調ですよ」
大槻さんは笑顔で言う。
周りを見渡すと、業者の人がてきぱきと家具や大きな什器を並べている。

「ありがとうございます。特に問題も無さそうですか？」
そう聞くと「はい、今のところは」と言うのでまぁ大丈夫だろう。

私と橋本は、ちゃんと指示通りに並べてあるかを確認する。
細々とした修正はあるものの、さすがに大きな修正は無さそうだ。
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