3年後、あの約束の続き
「ねぇ渡辺さん、帰り東京駅方面だよね?」
章が話しかける。
「そうですよ。瀬崎さんは?」
「俺は1回会社戻り。本社からの連絡待ちなんだよね」
「それは大変ですね」
良かった、途中で別れると少しホッとした。
「で、本社の会議終わるの10時になりそうだから、少し付き合って欲しいんだけど」
「いえ、実家に帰るので…」
「30分でいいよ。いいでしょ?決定ね」
章はきっと私が拒めないことを分かってるんだろう。
やっぱり心のどこかで、章と居ることは好きなんだと思ってしまう。
完全には拒絶できない。
言い返す言葉も見つからないまま、ただひたすら作業を進める。
断る口実を考えるけれど・・・どれも薄っぺらい言葉で説得力に欠ける。
はぁ、と大きなため息をつくと、「終わったぞ」と橋本がこっちに来た。
章が話しかける。
「そうですよ。瀬崎さんは?」
「俺は1回会社戻り。本社からの連絡待ちなんだよね」
「それは大変ですね」
良かった、途中で別れると少しホッとした。
「で、本社の会議終わるの10時になりそうだから、少し付き合って欲しいんだけど」
「いえ、実家に帰るので…」
「30分でいいよ。いいでしょ?決定ね」
章はきっと私が拒めないことを分かってるんだろう。
やっぱり心のどこかで、章と居ることは好きなんだと思ってしまう。
完全には拒絶できない。
言い返す言葉も見つからないまま、ただひたすら作業を進める。
断る口実を考えるけれど・・・どれも薄っぺらい言葉で説得力に欠ける。
はぁ、と大きなため息をつくと、「終わったぞ」と橋本がこっちに来た。