3年後、あの約束の続き
記憶の扉 1
封印したはずの、過去へ通じる扉。
滅多に開くはずなどはない。
それでも‐たまに夢にうなされる時はある。
今日もまた、夢を見た。
あの日の夢。
あの日。
忌々しい『あの日』
私は病院で、章に会った。
「ごめんね。迎えにきてくれたのに」
章は私の手を握って、何度も何度も私の名前を呼ぶ。
段々と意識が薄れて‐声が遠くなる。
いつも何とか答えようとするけど、答えられずに目が覚めてしまう。
でもこれは、全て私の幻。
章を見た人は、誰も居なかった。
それでも‐章の言葉は、今も耳にこびりついている。
「迎えにきたよ。エミ」
私は今でも‐きっとこの言葉を待っている。
滅多に開くはずなどはない。
それでも‐たまに夢にうなされる時はある。
今日もまた、夢を見た。
あの日の夢。
あの日。
忌々しい『あの日』
私は病院で、章に会った。
「ごめんね。迎えにきてくれたのに」
章は私の手を握って、何度も何度も私の名前を呼ぶ。
段々と意識が薄れて‐声が遠くなる。
いつも何とか答えようとするけど、答えられずに目が覚めてしまう。
でもこれは、全て私の幻。
章を見た人は、誰も居なかった。
それでも‐章の言葉は、今も耳にこびりついている。
「迎えにきたよ。エミ」
私は今でも‐きっとこの言葉を待っている。