穴・あな
彼女と彼が、一度だけ会ったことがある。

もちろん2人っきりではなく、私を含めて3人で会ったのだ。
でないと私は2人に嫉妬して、何をするかわからない。


彼らはほとんど言葉を交わさなかった。全く別のタイプだからだろう。
それでいい。

それでも、彼らを二度と会わせないと決めた。


自分の友達が、しらない子と話しているのを見て、言いようのない怒りや嫉妬を覚えたことのあるひとならわかってくれるだろう。

それが両方好きなひとで、しかも女の子と男の子なのだ。怒りや嫉妬は、そのときの何倍にも膨らんだ。



彼女には、好きなひとがいるそうだ。
時間をかけて、私は彼女を諦めた。でも、大切なひとであることに変わりはない。

彼女は、きっと、私の、初恋のひとだったから。



私は、女の子と男の子が好きです。

私は、彼女と彼が、大好きです。

私は、ふたりがだいすきです。
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