【完】【短】初恋を教えてくれた顔も知らぬ君へ
「…え?」
借りてから数日、2巻も読み終える。
そして見つけるメモ。
『まさかお返事もらえるとは思ってもみませんでした』
その文章から始まって、2巻の感想も含まれていた。
わざわざ1巻に挟み返したメモを読んだのかな…
私だって返事が来るなんて予想してなかった。
少し不思議な気持ちだ。
顔も知らない人とやり取りしてる。
いつもなら気味が悪く感じるのに、今回はそんなことない。
気付いたらペンを持っていた。
『私もまさか挟み直したメモに気付いてもらえるとは思ってませんでした』
少しの違和感はあるけどそれ以上のワクワクがあった。