【完】【短】初恋を教えてくれた顔も知らぬ君へ
「少し、驚いています…」
苦手だと思っていた人と文通してたなんて思いもよらなかったから。
「文字の中の梅さんと実際の梅さんと…結構違ったけど、逆に嬉しかったです。
本当の梅さんを知った気がして」
私も、マリくんの本当を知ったような気がしたよ。
ずっと会ってみたかったマリさん。
話してみるとそこまで怖くなかった金髪くん。
それが、マリくん。
目の前にいる、
金髪でちょっと怖そうだけど、近寄り難い雰囲気だけど
本が好きで、海が好きで、優しい
マリくん。