【完】【短】初恋を教えてくれた顔も知らぬ君へ


「…え、まだ?」





1週間後、また図書室を訪れた。


しかし成果はなし。





「それ探してますか」





そしてまた現れる金髪の彼。





「それ。
『探偵の憂鬱』っすよね?」





私が探しているのはまさしくそれ。


ミステリーとちょっとしたコメディーが組み合わされた…名作と聞く。





「そ…うです」

「1巻ならもうすぐ返ってくると思います」

「ほ、本当ですか?!」





…良かった。



探し始めて約1ヶ月弱…ようやく読めるんだ。

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