私とマロン
私はまだ5才の幼稚園児。

犬のシャワーとかまったく知らない。

でも、頑張って人間と同じようにからだを

コシコシとしてあげた。

子犬はいい顔になって、気持ちよさそうだった。

「わんちゃん・・・。お母さん、どこなのっ?」

そんなこと聞いても、子犬が返事するわけがないと分かってるけどね。

私と子犬は湯船に入った。

「んね、さっきから、わんちゃんて、呼んでたよね?名前・・・つけたげよか?」

んー・・・。

何がいいかなぁ・・・。

ポッポ?!

いや・・・

髪の色が紫音とおんなじ茶色だから・・・。

モンブラン!!

だめだぁ・・・これじゃ、ケーキだ・・・。

分かった!!!

「マロン!マロンだよ!!」

『わんっ!!わんわんっ!!』

やったー!気に入ってもらえた!!

「これから、マロンだからね!マロンもお名前を忘れないでね!」

すると、マロンは湯船の中で暴れまわった。

「うわっ!うわーー!マロン、マロンやめてぇー!!あはははは・・・」

暴れたあとは、やはりお風呂の中はビショビショで泡だらけ・・・。

片付けなきゃ、お母さんとお父さんに怒られる・・・。

「マロン、長くお風呂に入っちゃだめってお母さんがゆってたから、あがろ!あがったら、牛乳、あげるからね!!」

『わんっ!』

マロン、可愛い・・・。

紫音、マロン、大好きになった!

このままおうちにいればいいのに・・・。

でも、お母さん、絶対だめってゆーから・・・。

私とマロンは一日でこーんなにも仲良くなれた。

マロンはいたずらっ子だけど、とっても可愛くて、やさしい子犬。

マロン、ここにずっといてほしいな・・・。
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