[短]妄想少女A

「す、すみませんっ」

「間違ってるぞ」


…へ?
あたしは下げた頭を少しだけ上げた。


『この物語りはフィクションです』


先生は確かにそこを指さしていた。


「玉木柚子、俺とつきあってください」


あ…れ?
夢?これは夢?
あたしの妄想の夢?


ぺちん

あたしはつい自分の顔を平手で叩いた

「痛い…」
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