あなたを好きにならないための三箇条

ピロン

持っていた携帯が音を立てた


「…なに?」


画面を開いてみると彼の名が載っている




『明日、空いてる?』




短文だったけれど、…つまり



…っ…つまり



デートのお誘いというわけで。







私は不自然に高鳴る心臓に気づかないふりをしながら






『空いてるよ』







返信ボタンを押した






< 35 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop