あなたを好きにならないための三箇条

ぱたぱたと少女の背中と足音が遠くなって、
彼は少し私から距離を取る


私たちの間に少し間ができた

と、同時に私は握り拳を平手にして振り上げた





パァァァンッッッ!




甲高い音が鳴り響いて

彼の頬が真っ赤に染まる




見事彼の頬にクリーンヒットしたらしい私の渾身の平手打ちは
思ったより凄まじかった




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