非常階段ゲーム
『また、言うことを聞かない人は、こちらから殺させていただきます。』
なんなんだ… このゲームは!
俺は…どうなってしまうんだ。
「やめろ!ここはドコなんだ?何のためにこんな事しなきゃいけねえんだ!家に帰してくれ!!」
また違う男の声が、遠くから聞こえた。
『ここは、教えることはできません。目的も伝えてはいけないのです。生き残れば、家に帰します。それ以上騒ぐのでしたら…』
コンピューターの声色は変わらない。
「やめろ!返してくれ!!俺には妻も息子もいるんだ!」
男も負けじと声を張る。
ーパァアン!!
銃声のような音が聞こえ、男の声は聞こえなくなった。
『お騒がせしてすみません。1人ゲームオーバーになりました。11名でゲームを行います。』
こいつら…本気だ……。
俺は、何も言えずその場に立ちつくしていた。