姉貴は俺のもの


「 あーーー

もう少し締めてくれる? 」



死んで。



「 んっ、…いいねッ


いいよっっ 」



こんな人間、この世から消えてなくなればいいのに!!


目をぎゅっと閉じて、今以外のことを必死に頭に思い浮かべた。



帰って、ご飯食べて

また陸に勉強教えてもらうんだ。



お父さんとお母さんと陸と、家族4人で

この前みたいに旅行して____



今度は海がっ…………



「 あーあっ

汚れちゃった〜 ごめんね? 」



鳥肌ってこんなに立つんだ。



嫌悪感で身体中が震え、力尽きたように支えられていた足を閉じた。



「ほんと、汚いっすねーーー


高槻さんヤリ過ぎじゃないっすか?? 」



バキッ


「 うるせぇな、誰に向かって口きいたんだ?」



______、汚い。



はは、そうか



弟を好きになってしまったバチが当たったんだ。



………………こんな姿、陸には見せられないっっ


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