姉貴は俺のもの
「 美奈っ、俺はこいつがどう言おうとお前のこと好きだぞ! 」
幹部たちの腕の中で暴れながら、高槻を見て伝えた。
「 ヒグっ、陸ぅッっ_____ 」
美奈の泣き声に、下唇を噛んだ。
こいつさえいなければっっ
美奈を苦しめるこいつを、この世から抹殺したい
「 いいね、俺に自分らの愛を見せつけるとは」
幹部たちに抑えられているが、
口端を上げながらじりじりと高槻につめ寄った。
「 陸、いいこと教えてやろうか 」
「 、??」
高槻の目線がまた、二階へと向けられ俺もそれを辿った。
「 美奈帆、ショックで過呼吸起こしてそうだぞ。 」
「 美奈?! 」
「 昔から精神的に弱いからなーー
よくなってたんだよ 」
「 ちょっ、離してくださいッ 」
離すに離さない状況で、幹部たちの力は弱まらない
人の間から顔を出して美奈を見ると、目を大きく見開いている
「 りくっ! 危ない"っっ!! 」
パッン
美奈の悲鳴と、乾いた銃声はほとんど同時だった気がする