姉貴は俺のもの
高槻の手の中にあるものに目を見張る
「 ________ 」
陸っ
口がパクパクするだけで、声が出ない
こんな時にッ____
陸に伝えないとダメなの!
陸と目が合い、
「 りくっ! 危ない"っっ!! 」
パッン
やっと警告できたと思った途端____
陸は撃たれ、身体が前へと倒れていった。
陸の周りにいた人たちは驚きながら、陸を支えようと腕を突き出したりして
地面に消えていった陸を囲む
「 り、く……… 」
口元を手で覆いながら、目の前の状況に絶句する
嫌だ、やめてっ。______
「 りくっ 」
ひょっこり起き上がってくれることを期待してたのに、陸は人の群れの中から出てこない
「 やめて……嫌っッ 」
首をふるふると横に振りながら、ひどく寒い身体を自分で抱きかかえた。
「 ハハハ!! 美奈帆ちゃんのせいで、みんな死んじゃったね〜〜 」
「 「 お前っ!! 」」
ごめんな、さい…
「 ごめんなさい、ごめんなさいっ 」
陸っごめんッっ。
泣きながら項垂れて、私はそのまま目を閉じた。