姉貴は俺のもの
陸side
承知の上での告白。
とでも言えばいいのだろうか
美奈は泣きながら、
俺のことが怖くて恋人になるのを了承したこと。
けれど好きになってしまい、
俺のことを騙してることへの申し訳ない気持ちに気づいたこと。
それら自分の思いを全て打ち明けてくれた。
話し終えた美奈は、どこかすっきりとした表情をしていて
でも、罪悪感からか暗い表情でもあった。
「 陸くん。 ごめん……ね? 」
目の淵にある涙を乱暴に拭う瞬間、美奈は目をぎゅっとつぶった。
殴られるとでも思ったか。
俺がそんなことする訳ないのに
「 知ってた。
お前が虚勢張ってることぐらい、俺が見破れないとでも? 」
平然と言う
硬かった顔が、だんだんと和らいでいった。
「 それよりも俺は、大事な告白が
ややこしくなってあやふやになってるのを怒ってる。 」
「 えッ 」
目を丸くする美奈に、男らしさを守るために顔を横に向ける
「 もう一回言え 」
「 許して、くれるの? 」
「 そもそも、許す許さないっていうような問題でもねぇだろ 」
「 そっかぁ…… ありがと。
陸くん、大好きだよッ 」
美奈は、頬をピンク色に染めながらそれは幸せそうに笑った。
一生、こんな笑顔見れないと思ってた……
美奈の方に歩み寄ると、片手を美奈の後ろに回して自分の方へ引き寄せた。
「 なっ、 へ?? 」
「 …びっくりすることでもねぇだろ 」
自然の成り行きだ。
大好きな美奈の背に両手を回し、
胸にしっかり抱き寄せた。
「 このまま、お前が記憶を取り戻さなければな……… 」
つい本音が出てしまい、
言った後に気まずさを覚える。
「 へ? 」
「 俺を好きになるの、許してやるよ 」
その代わり二度と_____。 俺から離れて行くんじゃねぇぞっ 」
美奈の肩に顔を埋め、息を吐くようにして言った。
承知の上での告白。
とでも言えばいいのだろうか
美奈は泣きながら、
俺のことが怖くて恋人になるのを了承したこと。
けれど好きになってしまい、
俺のことを騙してることへの申し訳ない気持ちに気づいたこと。
それら自分の思いを全て打ち明けてくれた。
話し終えた美奈は、どこかすっきりとした表情をしていて
でも、罪悪感からか暗い表情でもあった。
「 陸くん。 ごめん……ね? 」
目の淵にある涙を乱暴に拭う瞬間、美奈は目をぎゅっとつぶった。
殴られるとでも思ったか。
俺がそんなことする訳ないのに
「 知ってた。
お前が虚勢張ってることぐらい、俺が見破れないとでも? 」
平然と言う
硬かった顔が、だんだんと和らいでいった。
「 それよりも俺は、大事な告白が
ややこしくなってあやふやになってるのを怒ってる。 」
「 えッ 」
目を丸くする美奈に、男らしさを守るために顔を横に向ける
「 もう一回言え 」
「 許して、くれるの? 」
「 そもそも、許す許さないっていうような問題でもねぇだろ 」
「 そっかぁ…… ありがと。
陸くん、大好きだよッ 」
美奈は、頬をピンク色に染めながらそれは幸せそうに笑った。
一生、こんな笑顔見れないと思ってた……
美奈の方に歩み寄ると、片手を美奈の後ろに回して自分の方へ引き寄せた。
「 なっ、 へ?? 」
「 …びっくりすることでもねぇだろ 」
自然の成り行きだ。
大好きな美奈の背に両手を回し、
胸にしっかり抱き寄せた。
「 このまま、お前が記憶を取り戻さなければな……… 」
つい本音が出てしまい、
言った後に気まずさを覚える。
「 へ? 」
「 俺を好きになるの、許してやるよ 」
その代わり二度と_____。 俺から離れて行くんじゃねぇぞっ 」
美奈の肩に顔を埋め、息を吐くようにして言った。