姉貴は俺のもの
「 _________これは、その……? 」
お互いの身体が密着していると、美奈の心拍が手に取るように分かった。
異常に早い心臓の音に、身体を離して手を握る
美奈は みるみるうちに顔を赤くさせ、高熱を出した子供のようになった。
「 はっ
真っ赤だな、手繋いだぐらいで…… 」
「 ぐらいでっ?! 」
息を荒げている美奈の耳元に顔を近づけて
囁く
「 俺ら、ショーそっちのけでいちゃいちゃしてるから
係りの人不満そうだ。」
「 いちゃい_________っッ。
り、陸くん。 行こう 」
動揺しかけた美奈だったが、
自分の置かれている状況にすぐさま冷静を取り戻し俺の手を引いた。
「 いいのか、なんも見れてねぇのに立ち去って 」
ニヤニヤしながら、背中越しに美奈に問いかけるが
強い口調で美奈はいらないと言い張った。