姉貴は俺のもの


「 ね、ねぇ陸くん??


機嫌悪いよね、どうして?」



お前のせいだ、馬鹿



嬉しい、が。

俺が元に戻ったからもあるだと?




ムカつく




「 分からないのなら もう黙ってろ。


俺の機嫌がもっと悪くなるだけだ 」


何つぅ短気



自分でも意識してるが、こればっかりは直せない俺の欠点だ。



「 ………はい 」



しゅんとしてる美奈に小さく舌打ちをして、買ったネックレスを奪う

そのまま首の後ろに手を回しつけてやった。




「 ________似合ってる。 」



それだけをかろうじて言うと、ヘルメットを美奈の頭に被せて

バイクに跨った。



振り返ると美奈が自分の首につけられたネックレスを指でつまんで眺めている



「 はぁ。

早く乗れ、放って行くぞ 」



「 ま、待ってよ〜 」


口調が明るくなっている



単純な奴で助かった。



仲間とともにエンジンを吹かしながら、家路へと向かった


< 86 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop