姉貴は俺のもの


また違うことで佐賀さんを困らせてしまった。



陸くんの尊敬する人


これ以上、私のことで悩ませたくないのに。





でもなんだろ………


このモヤモヤ感



夢は見なくなっても、あれがきっかけのように

色んなことに違和感を覚える



自室のベットの、掛け布団の上に無造作に寝転がった。


「 う"っっ 」


病院から帰って来た時のように、ベットをベットとは思えなくなっている



気持ち悪い…….



ひどい嫌悪感だ。




起き上がって窓から下を覗き見ると、話し終えたようだった。


陸くんが家の中に入って行くのを、もの惜しげに見つめる女の子




どうして佐賀さんに陸くんが私を好きなのか確認しても

1人にしないで。


なんて思ってしまうんだろ




誰にも捨てられないし、護衛の人だけど私の周りにはたくさんの人がいる



それに佐賀さんだっている。




なのに…………



「 一人ぼっち見たい。 」



今すぐお風呂に入って、自分の皮ごと綺麗にしたいと思うなんて

異常なのかもしれない



一度病院に行くべきか。



ふと、女の子が周囲を警戒している暴走族の人たちに近づいて行くのを見つけた。


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