秘密の会議は土曜日に
3章
13 新婚生活とオーバーワーク
どうやって眠りに落ちたのかわからないけど、あんな状態でも昨日はちゃんと眠ったらしい。7時少し前に目が覚めると、宗一郎さんは既に起きた後で隣にいなかった。
ベッドから抜け出すと、パジャマ代わりに着たシャツのボタンが殆ど閉まってない。
「これは……
……撫でてくれた時に……はずした……とか?」
服を直しながら一人で赤面する。リビングには宗一郎さんがいると思うと急に緊張してきた。昨夜の後で一体どんな顔を会わせたらいいんだろう。
「でも先に洗顔くらいしないとね」
間取りは教えて貰っているのでいそいそと洗面所に向かう。しかしドアを開けると、あろうことか着替え中の宗一郎さんの上半身が目に入った。
引き締まって綺麗な体……。
じゃなくて!!思わず見惚れてフリーズしかけた後、意識を取り戻す。
「すみませんすみません!!」
ばたんとドアを閉めて逃げると、中からまだ眠そうな声がする。
「ん……?
俺は気にしないけど、理緒が着替える時は鍵でもかけといて」
「すみませんっ!
ノックもせずに失礼しましたぁああ!!」
着替えを終えて現れた宗一郎さんは、コンタクトじゃなくて眼鏡をかけていた。その姿は今までは会社でたまに見るだけだったので、家の中で見ると艶っぽくてドキッとする。
「お、おはようございます」
「おはよう、昨日は眠れた?」
「う……」
ますます顔を赤くすると笑われてしまった。朝からこんなんじゃドキドキして心臓が持たない。
クローゼットからファイルを取り出して出勤の服を思案していると、宗一郎さんに「それは何?」と聞かれる。
「衣服のマニュアルです。私は服を選ぶ能力が無いので、店員さんのアドバイスを元に作りました。
苦手なものはマニュアルを作ってタスクを標準化したらいいって最近気が付きまして。こういうのって仕事と同じですね。」
ファイルには携帯で撮った洋服の写真に、店員さんのコメントが書いてある。宗一郎さんは感心したようにそのファイルを眺めていた。
「これで急に服装が変わったんだな。出勤の服と部屋着にギャップがあったのもそのせいか……。」
今日の気温から最適な服を選ぶと、宗一郎さんに「それは駄目」と止められる。
ベッドから抜け出すと、パジャマ代わりに着たシャツのボタンが殆ど閉まってない。
「これは……
……撫でてくれた時に……はずした……とか?」
服を直しながら一人で赤面する。リビングには宗一郎さんがいると思うと急に緊張してきた。昨夜の後で一体どんな顔を会わせたらいいんだろう。
「でも先に洗顔くらいしないとね」
間取りは教えて貰っているのでいそいそと洗面所に向かう。しかしドアを開けると、あろうことか着替え中の宗一郎さんの上半身が目に入った。
引き締まって綺麗な体……。
じゃなくて!!思わず見惚れてフリーズしかけた後、意識を取り戻す。
「すみませんすみません!!」
ばたんとドアを閉めて逃げると、中からまだ眠そうな声がする。
「ん……?
俺は気にしないけど、理緒が着替える時は鍵でもかけといて」
「すみませんっ!
ノックもせずに失礼しましたぁああ!!」
着替えを終えて現れた宗一郎さんは、コンタクトじゃなくて眼鏡をかけていた。その姿は今までは会社でたまに見るだけだったので、家の中で見ると艶っぽくてドキッとする。
「お、おはようございます」
「おはよう、昨日は眠れた?」
「う……」
ますます顔を赤くすると笑われてしまった。朝からこんなんじゃドキドキして心臓が持たない。
クローゼットからファイルを取り出して出勤の服を思案していると、宗一郎さんに「それは何?」と聞かれる。
「衣服のマニュアルです。私は服を選ぶ能力が無いので、店員さんのアドバイスを元に作りました。
苦手なものはマニュアルを作ってタスクを標準化したらいいって最近気が付きまして。こういうのって仕事と同じですね。」
ファイルには携帯で撮った洋服の写真に、店員さんのコメントが書いてある。宗一郎さんは感心したようにそのファイルを眺めていた。
「これで急に服装が変わったんだな。出勤の服と部屋着にギャップがあったのもそのせいか……。」
今日の気温から最適な服を選ぶと、宗一郎さんに「それは駄目」と止められる。