秘密の会議は土曜日に
そこから先は初めてのことばかりで、死ぬほど恥ずかしくて、何度も息が止まるかと思った。


でも、体にキャラメルを溶かしこまれたように、甘く痺れて。あるいは、私がチョコレートにでもなってしまったかのように溶けて。


「あっ……んんっ」


抗えない快感が体を焼いた。思ってもみない声が出たので指を噛んで堪える。


「隠さないで、声を聞かせて」


手をどけられて、フラッシュのような波が何度も訪れる。なすすべもなく、声をあげるのを押さえられない。


「ふぁっ、ああっ……ん……」


恥ずかしいのに、宗一郎さんの視線に魅了されるように、もっと深くまで落ちていく。


それでも、宗一郎さんを受け入れる時には焼けるような痛みに声を噛み殺した。


「い゛……」


「ごめん、痛い思いさせて」


優しく体を撫でて、私の痛みを和らげようとしてくれる。申し訳無さそうな声も、その手もすべて愛しい。


「い……たいのも、嬉しいんで……す。

宗一郎さんが私に、くれる痛みなら、……っ

全部、欲しい。」


「……っ」


宗一郎さんの眉が寄せられて、「どうして今そんなこと言うんだ」と少し苦しそうに言われた。


でもそれは、苦しいだけではなくて……焦れるような、熱に浮かされた顔。


浅い呼吸をする宗一郎さんに目が離せなくなって、痛かったはずの体の中心が溶けた。


「ぁ……

気持ちよく、なって、くれました……か?

んんっ、そ、宗一郎さん」


「それは、普通は男の方が気にすることで……」


「でも、宗一郎さんが……気持ちいいと、嬉し、です」


「理緒は、こんなときまでそういう気質か……

気持ちいいよ……本当はそろそろ、自制も限界なんだ」


私の痛みをやわらげるためにそっと抱き締めていてくれた宗一郎さんが、ゆっくりと腰を落とす。その時にはもう痛みは消えていた。


「ぁ……」


「俺も、理緒が気持ち良ければ嬉しいよ……」


もう、言葉は要らなくなっていた。震えるほど好きな気持ちをただ体で感じていた。
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