秘密の会議は土曜日に
「あのっご心配には及びません。

私汗くさいと思うんで、離れて頂いた方が。」


しかも、こうされてると意識が錯乱してきて困る。さっきから頭が混乱して記憶が乱れている。


私は、どどどうしてこの方に声をかけられんだたっけ?そうだ、処女の生き血を捧げよとの指令だったっけ!?そうか、だからこの体勢なのね。




「どうぞっ、もとより覚悟の上です。」



「……何言ってるんですか?


っていうか『どうぞ』って!

まさか俺がそういうことの目的で部屋に連れ込んだと思ってるんですか?」


皇帝閣下は私から体をぱっと離して、額に手を当てる。


「え?違うんですか?」


「当たり前です。あなたも処女だというなら尚更、その割り切りは止めた方がいい。」


「え?でもそうじゃないと意味無いとか聞くので。私としても多少の出血は覚悟しており……」


「いいですから、そんな覚悟しなくて。」


「でもできれば痛くない方がいいんで、注射器とか使って頂けると有り難く……」


「いや、何だよそれ……!?注射器ってどういうこと!?

いきなりそんなアブノーマルなの求められても!」
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